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約1時間で、そのときのエネルギー消費量はそれぞれ296.6±43.2および237.4±75.1kcalであった。頻度はB校が6日/週、K校が4日/週であった。両校とも使い過ぎによる障害を持つ者はいなかった。
2. 形態測定値については、両校の間で有意な差は認められなかった。
3. 握力、背筋力、垂直跳、VO2Peak(絶対値)はB校の方が有意に大きい値を示した(それぞれp<0.001、p<0.01、p<0.01およびp<0.05)。
以上の結果より、競技水準が高いB校は練習時間が長く活動量も多いため、K校と比較して体力水準が全体的に向上したと考えられた。また、1日に3時間程度の練習ならば使い過ぎによる障害を起こさず体力を向上させることができると考えられる。

 

文献

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